本社品質管理室・九州支社品質管理室がそれぞれの拠点を管理し、互いに情報共有しながら品質の向上を目指しています。
平成27年、新社屋の完成とともに、本社に「品質管理室」を正式に設立しました。これ以前は九州支社内の品質管理室が全社の管理を一手に担っていましたが、本社の品質管理室設立により、各工場で日々使用する原料から生産される製品に至るまで、迅速かつ適切な管理が可能になりました。
さらに、品質向上のため、HACCP認証に加えてJFS-B規格を取得しました。さらに本社では、世界基準に対応すべくFSSC22000の認証も取得しています。(→関連ページ)これにより、国内外で信頼される製品づくりを実現し、グローバル展開を支える品質管理体制を構築しています。
また、当社では品質管理室の「人的環境の充実」にも力を入れています。優れた人材の確保を目指し、採用者に対しては積極的な研修の受講や資格取得を推奨し、一人ひとりの成長を支援しています。
当社では、すべてのお客様に安心してお召し上がりいただける製品をお届けするため、徹底した品質検査体制を構築しています。原料の入荷から製造、出荷に至るまでの各工程で、厳格な検査基準を設け、製品の安全性と品質を追求しています。
特に、微生物検査や理化学検査に加え、官能検査も取り入れ、多角的な視点から製品の品質をチェックし、国内外のお客様に信頼される製品づくりを実現しています。
私たちは、「食の安全はすべての基盤である」という理念のもと、これからも品質検査を通じてさらなる安心と安全をお届けしてまいります。
検査の種類 | 概 要 | 本 社 | 九州支社 |
微生物検査 | 一般生菌数、大腸菌群、大腸菌、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、カビ、酵母数を検査し、汚染や衛生状態、腐敗のリスクを評価します。 | 〇 | 〇 |
pH測定 | 酸性、アルカリ性を確認し、腐敗防止や品質維持を図ります。 | 〇 | 〇 |
水分測定 | 水分量を測定し、保存性や食感の管理を行います。 | 〇 | 〇 |
水分活性測定 | 微生物の増殖可能性を評価し、食品の保存性を確認します。 | 〇 | 〇 |
糖度測定 | 含まれる糖分の濃度を測定し、味や品質の均一性を確認します。 | 〇 | 〇 |
塩分測定 | 含まれる塩分量を測定し、味や安全性の管理を行います。 | 〇 | 〇 |
過酸化物価測定 | 脂質の酸化状態を確認し、品質の劣化や安全性を評価します。 | 〇 | ― |
資格の種類 | 資格の概要 | 保有者 |
管理栄養士 | 専門的な栄養指導や健康管理を行う資格 | 1名 |
栄養士 | 栄養や食生活の指導を行う基本的な資格 | 1名 |
第1種衛生管理者 | 労働安全衛生に関する資格 | 2名 |
上級食品表示診断士 | 食品の表示内容が適正かどうかを診断する上級資格 | 1名 |
中級食品表示診断士 | 上記の中級レベルに相当する資格 | 3名 |
製菓衛生士 | お菓子製造における衛生管理の資格 | 2名 |
HACCPコーディネーター | HACCP(危害分析重要管理点)の計画と管理を担当する専門資格 | 1名 |
PCQI | 米国食品安全規則(FSMA)に基づく予防管理の専門資格 | 2名 |
食品衛生管理者 | 食品製造業などで衛生管理を担当する資格 | 2名 |
2019年まで、各工場の生産記録は紙ベースで管理されており、工場数の増加に伴ってトレース作業の労力も増大していました。この作業は、安全性と安心感を確保するために欠かせない最も重要な工程であり、迅速かつ確実な対応が求められます。
そこで弊社が導入したのが電子帳簿システム「iReporter」です。パッケージで購入したこのシステムは、帳簿を自由にレイアウトできる機能を備えており、帳簿の作成から承認プロセス管理、保存に至るまで、すべてを自社で開発しました。
自社開発が容易ではないことを理解していたものの、複数の工場を運営し、多岐にわたる商品を生産する弊社にとって、その工程は複雑で、複雑だからこそ「自社に最適なシステムを作りたい」という希望と、「多忙な社員に喜ばれる仕組みを作りたい」という信念がありました。
3年間の計画で構築されたこのシステムには、以下の特徴があります。